3月から始まった統一地方選挙2023も先日ついに全日程が終了しました。候補者が多く、全員をチェックするのが大変だったという人も多かったのではないでしょうか。
Youth Vote! HIROSHIMAでは、広島県議・広島市議・東広島市議選挙の立候補者のうち、主に無投票とならなかった選挙区の人に今回の選挙の争点や力を入れている政策などについてアンケート調査を実施しました。
そして、この記事では立候補者たちがどのような意識を持っているのかを統計的に分析してまとめました。今回の選挙でどんな候補者がいたのかを俯瞰的に見る機会としてぜひ読んでみてください!
なお、当データの引用にあたっては引用元を記載頂けますと幸いです。
目次
統一地方選挙2023広島立候補者アンケート調査概要
まず、今回実施したアンケートについて簡単にご説明します。
アンケート項目
今回のアンケート調査では、以下の項目について質問しました。
- 最大の争点
- 上記以外の争点
- 政策分野
- 県議・市議への出馬理由
- 意気込み
- 10代・20代に一言
- SNS
詳細については以下のリリースをご覧ください。
実施方法
本アンケート調査は、3月9日から4月1日の24日間を最長回答期間として実施しました。
調査に関しては、以下の連絡手段を用いて各候補者に対してアプローチしました。
- FAX
- メール
- SNSダイレクトメッセージ
報道及び各候補者の発信から上記の連絡先を収集し、FAX及びメールの両方もしくは確認できたどちらか一方にて調査協力を依頼しました。
FAX及びメールアドレスが入手できなかった場合にはFacebookをはじめとするSNSのダイレクトメッセージにてGoogleフォームのURLと共に調査協力を依頼する形で実施したという経緯です。
なお、報道などを通してYouth Vote! HIROSHIMAが立候補の意向を把握した段階で、3月9日以降に順次回答依頼を行っているため、回答依頼から回答期限までの日数は候補者によって異なる状況でありました。
また、一部候補者については連絡先入手後に連絡がつかず、調査依頼ができていないことをお詫びいたします。
各候補者に依頼した回答方法は以下の3通りです。
- FAX
- メール
- Googleフォーム
対象者
今回のアンケートは、以下の選挙において無投票とならず選挙が行われた選挙区にて実施いたしました。
- 広島県議会議員選挙
- 広島市議会議員選挙
- 東広島市議会議員選挙
なお、各選挙における定数及び立候補者数については以下の記事をご覧ください。
76人の立候補者から回答をいただきました
今回のアンケート調査実施にあたり、合計76人の立候補者の方にご協力いただきました。誠に感謝申し上げます。
回答者について
今回の調査における回答者の属性について簡単にまとめていきます。なお、表内のテキストリンクより、各選挙及び選挙区の回答記事をご覧になれます。
各選挙における回答数は以下の通りです。
立候補者総数 | 調査対象者数 | 回答者数 | 回答率 | |
---|---|---|---|---|
広島県議会議員選挙 | 88 | 65 | 29 | 44.62% |
広島市議会議員選挙 | 84 | 84 | 31 | 36.90% |
東広島市議会議員選挙 | 40 | 40 | 17 | 42.50% |
なお、広島県議会議員選挙の広島市西区選挙区は無投票となりましたが、告示日直前まで選挙戦の可能性があったため立候補者全員にアンケート依頼を送付しています。結果として1名から回答をいただいたため、分析データに挿入しています。
続いて、広島県議会議員選挙と広島市議会議員選挙の立候補者について各選挙区の回答の内訳をまとめていきます。
広島県議会議員の各選挙区ごとの回答数は以下の通りです。
対象選挙区 | 立候補者数 | 回答数 | 回答率 |
---|---|---|---|
広島市安芸区 | 4 | 3 | 75.00% |
広島市安佐南区 | 9 | 5 | 55.56% |
広島市安佐北区 | 5 | 3 | 60.00% |
広島市南区 | 5 | 1 | 20.00% |
広島市中区 | 6 | 5 | 83.33% |
東広島市 | 6 | 2 | 33.33% |
尾道市 | 5 | 1 | 20.00% |
廿日市市 | 3 | 1 | 33.33% |
呉市 | 7 | 1 | 14.29% |
府中市神石郡 | 2 | 1 | 50.00% |
安芸郡 | 4 | 3 | 75.00% |
三原市世羅郡 | 5 | 2 | 40.00% |
広島市西区 | 4 | 1 | 25.00% |
広島市議会議員の各選挙区ごとの回答数は以下の通りです。
対象選挙区 | 立候補者数 | 回答数 | 回答率 |
---|---|---|---|
南区 | 11 | 4 | 36.36% |
中区 | 8 | 4 | 50.00% |
東区 | 9 | 5 | 55.56% |
西区 | 12 | 3 | 25.00% |
安佐南区 | 18 | 6 | 33.33% |
安佐北区 | 12 | 5 | 41.67% |
安芸区 | 5 | 3 | 60.00% |
佐伯区 | 9 | 1 | 11.11% |
回答の分析方針及び設問設定意図について
回答結果の分析については、以下の手順で実施しております。
- 回答の集計
- 各項目を、類似項をまとめて分類
- 分類の回答数及び割合を算出
- 回答数1の項目は「その他」に統合
事前に分類項目を用意するのではなく、類似項をまとめる形としております。そのため、他の団体による調査では用意されているであろう回答分類がない、あるいは各分類の粒度には若干のばらつきがございます。
なお、分類において極力主観を排除するため、複数名での妥当性の確認を行いました。
また、各設問は原則として記述式での回答を依頼しております。この設問設定意図としましては、選択肢に縛られず柔軟な回答を求めるということが第一となっています。
選択式にすることによって、回答者の考えとは異なる回答に誘導することの無いようにとの配慮から、記述式での調査となりました。
なお、1つの回答に複数分類の要素がある場合には、その回答を複数分類に該当するものとして処理をしているため、分析結果の総数と回答総数は一致しない場合がございます。
統一地方選2023広島の立候補者アンケート結果を分析
今回のアンケート調査の結果を分析していきます。該当項目は以下の通りです。
- 最大の争点
- その他の争点
- 政策分野
- 県議・市議への出馬理由
- SNS
なお、立候補者全体で何を争点としているかを可視化するため、「1.最大の争点」「2.その他の争点」を合算した内容についても合わせて分析しています。
1. 最大の争点
立候補者に、今回の選挙での最大の争点は何だと捉えているかを質問しました。
設問は「今回の選挙において、最大の争点(有権者から注目されているポイント)は何だとお考えですか?」という文であり、回答は自由記述形式でした。
集計結果
回答内容に応じて類似項をまとめた分類項目は以下の通りです。
- 経済
- 政治とカネ・政治不信
- 子育て
- コロナ対策
- 医療・福祉
- 少子・高齢化
- 立候補者の人柄・属性
- 議会改革
- 軍拡・平和
- インフラ
- 教育
- 人口減少
- 市民目線
- 特定の争点はない可能性
- その他
それぞれの回答数と割合をまとめたのが以下の表になります。
分類 | 総数(件) | 割合(%) | 県議(件) | 県議(%) | 広島市議(件) | 広島市議(%) | 東広島市議(件) | 東広島市議(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
経済 | 21 | 18.42% | 10 | 23.26% | 5 | 11.63% | 6 | 21.43% |
政治とカネ・政治不信 | 20 | 17.54% | 13 | 30.23% | 7 | 16.28% | 0 | 0.00% |
子育て | 15 | 13.16% | 2 | 4.65% | 7 | 16.28% | 6 | 21.43% |
その他 | 9 | 7.89% | 3 | 6.98% | 3 | 6.98% | 3 | 10.71% |
コロナ対策 | 7 | 6.14% | 5 | 11.63% | 1 | 2.33% | 1 | 3.57% |
医療・福祉 | 6 | 5.26% | 1 | 2.33% | 4 | 9.30% | 1 | 3.57% |
少子・高齢化 | 6 | 5.26% | 3 | 6.98% | 1 | 2.33% | 2 | 7.14% |
議会改革 | 5 | 4.39% | 1 | 2.33% | 4 | 9.30% | 0 | 0.00% |
立候補者の人柄・属性 | 4 | 3.51% | 0 | 0.00% | 1 | 2.33% | 3 | 10.71% |
軍拡・平和 | 4 | 3.51% | 1 | 2.33% | 3 | 6.98% | 0 | 0.00% |
教育 | 4 | 3.51% | 0 | 0.00% | 2 | 4.65% | 2 | 7.14% |
人口減少 | 3 | 2.63% | 2 | 4.65% | 1 | 2.33% | 0 | 0.00% |
市民目線 | 3 | 2.63% | 1 | 2.33% | 0 | 0.00% | 2 | 7.14% |
インフラ | 3 | 2.63% | 0 | 0.00% | 3 | 6.98% | 0 | 0.00% |
地方活性化 | 2 | 1.75% | 0 | 0.00% | 0 | 0.00% | 2 | 7.14% |
特定の争点はない可能性 | 2 | 1.75% | 1 | 2.33% | 1 | 2.33% | 0 | 0.00% |
この表を円グラフに示したのが以下のグラフになります。
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集計結果について
立候補者全体では、「経済」「政治とカネ・政治不信」「子育て」について最大の争点として挙げた候補者が約半数となりました。
また経済については最近の物価高騰による対策やコロナ関連での経済対策について言及する候補者が多い印象を受けました。
続いて「政治とカネ」に関しては、いわゆる河井事件や広島県教育長の談合問題に触れる回答が多いというものでした。
また、子育て支援及び制度の見直しを重要視する候補者が多く見受けられました。
2. その他の争点
候補者が考えている最大の争点は何なのかを質問しました。
設問は「今回の選挙において、上記(1.最大の争点)以外でどんな点が有権者から注目されているとお考えですか?」という文であり、回答は自由記述形式でした。
集計結果
回答内容に応じて類似項をまとめた分類項目は以下の通りです。
- 子育て
- 政治とカネ・政治不信
- 経済
- 医療・福祉
- 立候補者の人柄・属性
- 災害対策
- インフラ
- 軍拡・平和
- 教育
- 少子・高齢化
- 人口減少
- 旧統一教会問題
- 女性支援
- 市民目線
- 若者支援
- 地方活性化
- 議会改革
- まちづくり
- 農業
- その他
それぞれの回答数と割合をまとめたのが以下の表になります。
分類 | 総数(件) | 割合(%) | 県議(件) | 県議(%) | 広島市議(件) | 広島市議(%) | 東広島市議(件) | 東広島市議(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
政治とカネ・政治不信 | 16 | 10.26% | 9 | 13.43% | 6 | 9.23% | 1 | 4.17% |
経済 | 16 | 10.26% | 12 | 17.91% | 4 | 6.15% | 0 | 0.00% |
子育て | 16 | 10.26% | 6 | 8.96% | 8 | 12.31% | 2 | 8.33% |
立候補者の人柄・属性 | 11 | 7.05% | 2 | 2.99% | 4 | 6.15% | 5 | 20.83% |
医療・福祉 | 10 | 6.41% | 6 | 8.96% | 4 | 6.15% | 0 | 0.00% |
教育 | 10 | 6.41% | 3 | 4.48% | 6 | 9.23% | 1 | 4.17% |
その他 | 8 | 5.13% | 4 | 5.97% | 2 | 3.08% | 2 | 8.33% |
少子・高齢化 | 8 | 5.13% | 3 | 4.48% | 4 | 6.15% | 1 | 4.17% |
災害対策 | 8 | 5.13% | 4 | 5.97% | 3 | 4.62% | 1 | 4.17% |
インフラ | 7 | 4.49% | 3 | 4.48% | 3 | 4.62% | 1 | 4.17% |
軍拡・平和 | 7 | 4.49% | 2 | 2.99% | 3 | 4.62% | 2 | 8.33% |
人口減少 | 6 | 3.85% | 2 | 2.99% | 2 | 3.08% | 2 | 8.33% |
旧統一教会問題 | 5 | 3.21% | 2 | 2.99% | 2 | 3.08% | 1 | 4.17% |
市民目線 | 5 | 3.21% | 0 | 0.00% | 4 | 6.15% | 1 | 4.17% |
女性支援 | 5 | 3.21% | 1 | 1.49% | 2 | 3.08% | 2 | 8.33% |
議会改革 | 4 | 2.56% | 1 | 1.49% | 2 | 3.08% | 1 | 4.17% |
若者支援 | 4 | 2.56% | 1 | 1.49% | 3 | 4.62% | 0 | 0.00% |
コロナ対策 | 3 | 1.92% | 2 | 2.99% | 1 | 1.54% | 0 | 0.00% |
地方活性化 | 3 | 1.92% | 2 | 2.99% | 1 | 1.54% | 0 | 0.00% |
まちづくり | 2 | 1.28% | 1 | 1.49% | 1 | 1.54% | 0 | 0.00% |
農業 | 2 | 1.28% | 1 | 1.49% | 0 | 0.00% | 1 | 4.17% |
この表を円グラフに示したのが以下のグラフになります。
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集計結果について
全体では「子育て」「政治とカネ・政治不信」「経済」が多く、前項の最大の争点に関する質問と類似した意見が多く見受けられました。
また、東広島市議の回答に注目すると「立候補者の人柄・属性」に注目する立候補者が最も多く、立候補者の若さや信頼性、人柄などが重要という意見がありました。
3. 争点の合算
今回の選挙において立候補者が重視する内容をより可視化するため、質問1の「最大の争点」および質問2の「その他の争点」について合算して分析いたしました。
集計結果
回答内容に応じて類似項をまとめた分類項目は以下の通りです。
- 政治とカネ・政治不信
- 経済
- 子育て
- 医療・福祉
- 立候補者の人柄・属性
- 少子・高齢化
- 軍拡・平和
- 災害対策
- インフラ
- 教育
- 議会改革
- コロナ対策
- 人口減少
- 旧統一教会問題
- 市民目線
- 女性支援
- 地方活性化
- 若者支援
- 農業
- 特定の争点はない可能性
- その他
それぞれの回答数と割合をまとめたのが以下の表になります。
分類 | 総数(件) | 割合(%) | 県議(件) | 県議(%) | 広島市議(件) | 広島市議(%) | 東広島市議(件) | 東広島市議(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
政治とカネ・政治不信 | 33 | 13.04% | 20 | 20.00% | 12 | 11.43% | 1 | 2.08% |
経済 | 32 | 12.65% | 17 | 17.00% | 9 | 8.57% | 6 | 12.50% |
子育て | 29 | 11.46% | 7 | 7.00% | 15 | 14.29% | 7 | 14.58% |
医療・福祉 | 15 | 5.93% | 6 | 6.00% | 8 | 7.62% | 1 | 2.08% |
少子・高齢化 | 14 | 5.53% | 6 | 6.00% | 5 | 4.76% | 3 | 6.25% |
立候補者の人柄・属性 | 13 | 5.14% | 2 | 2.00% | 5 | 4.76% | 6 | 12.50% |
教育 | 13 | 5.14% | 3 | 3.00% | 7 | 6.67% | 3 | 6.25% |
その他 | 12 | 4.74% | 5 | 5.00% | 3 | 2.86% | 4 | 8.33% |
軍拡・平和 | 11 | 4.35% | 3 | 3.00% | 6 | 5.71% | 2 | 4.17% |
コロナ対策 | 10 | 3.95% | 7 | 7.00% | 2 | 1.90% | 1 | 2.08% |
人口減少 | 9 | 3.56% | 4 | 4.00% | 3 | 2.86% | 2 | 4.17% |
災害対策 | 9 | 3.56% | 5 | 5.00% | 3 | 2.86% | 1 | 2.08% |
議会改革 | 9 | 3.56% | 2 | 2.00% | 6 | 5.71% | 1 | 2.08% |
インフラ | 9 | 3.56% | 3 | 3.00% | 5 | 4.76% | 1 | 2.08% |
市民目線 | 7 | 2.77% | 1 | 1.00% | 4 | 3.81% | 2 | 4.17% |
旧統一教会問題 | 6 | 2.37% | 2 | 2.00% | 3 | 2.86% | 1 | 2.08% |
地方活性化 | 5 | 1.98% | 2 | 2.00% | 1 | 0.95% | 2 | 4.17% |
女性支援 | 5 | 1.98% | 1 | 1.00% | 2 | 1.90% | 2 | 4.17% |
若者支援 | 4 | 1.58% | 1 | 1.00% | 3 | 2.86% | 0 | 0.00% |
まちづくり | 3 | 1.19% | 1 | 1.00% | 1 | 0.95% | 1 | 2.08% |
農業 | 3 | 1.19% | 1 | 1.00% | 1 | 0.95% | 1 | 2.08% |
特定の争点はない可能性 | 2 | 0.79% | 1 | 1.00% | 1 | 0.95% | 0 | 0.00% |
この表を円グラフに示したのが以下のグラフになります。
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集計結果について
県議候補の5人に1人が「政治とカネ・政治不信」について争点として上げていることが結果から読み取れます。
また、広島市議および東広島市議の立候補者は共に約15%が「子育て」について言及しており、各市での子育て支援への課題感の強さが見受けられます。
4. 政策分野
候補者が考えている最大の争点は何なのかを質問しました。
設問は「あなたはどのような政策分野に力を入れていらっしゃいますか?1~3 点ほど教えて頂ければ幸いです。」という文であり、回答は自由記述形式でした。
集計結果
回答内容に応じて類似項をまとめた分類項目は以下の通りです。
- 子育て
- 教育
- 医療・福祉
- インフラ
- 経済
- 災害対策
- 暮らしやすさ
- 軍拡・平和
- 地方活性化
- 農業
- 労働政策
- 環境
- 少子・高齢化
- 観光
- 議会・政治改革
- 地域コミュニティ
- マイノリティ支援
- 女性支援
- 郊外地域・中山間地域政策
- その他
それぞれの回答数と割合をまとめたのが以下の表になります。
分類 | 総数(件) | 割合(%) | 県議(件) | 県議(%) | 広島市議(件) | 広島市議(%) | 東広島市議(件) | 東広島市議(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
子育て | 46 | 19.66% | 15 | 16.13% | 20 | 21.74% | 11 | 22.45% |
教育 | 30 | 12.82% | 6 | 6.45% | 17 | 18.48% | 7 | 14.29% |
医療・福祉 | 22 | 9.40% | 9 | 9.68% | 7 | 7.61% | 6 | 12.24% |
インフラ | 21 | 8.97% | 7 | 7.53% | 7 | 7.61% | 7 | 14.29% |
災害対策 | 18 | 7.69% | 11 | 11.83% | 4 | 4.35% | 3 | 6.12% |
経済 | 18 | 7.69% | 8 | 8.60% | 6 | 6.52% | 4 | 8.16% |
その他 | 11 | 4.70% | 7 | 7.53% | 1 | 1.09% | 3 | 6.12% |
軍拡・平和 | 9 | 3.85% | 3 | 3.23% | 5 | 5.43% | 1 | 2.04% |
地方活性化 | 8 | 3.42% | 2 | 2.15% | 6 | 6.52% | 0 | 0.00% |
労働政策 | 8 | 3.42% | 5 | 5.38% | 2 | 2.17% | 1 | 2.04% |
農業 | 7 | 2.99% | 4 | 4.30% | 1 | 1.09% | 2 | 4.08% |
暮らしやすさ | 7 | 2.99% | 3 | 3.23% | 4 | 4.35% | 0 | 0.00% |
環境 | 5 | 2.14% | 3 | 3.23% | 1 | 1.09% | 1 | 2.04% |
女性支援 | 5 | 2.14% | 2 | 2.15% | 1 | 1.09% | 2 | 4.08% |
議会・政治改革 | 4 | 1.71% | 3 | 3.23% | 1 | 1.09% | 0 | 0.00% |
観光 | 4 | 1.71% | 2 | 2.15% | 2 | 2.17% | 0 | 0.00% |
少子・高齢化 | 3 | 1.28% | 1 | 1.08% | 2 | 2.17% | 0 | 0.00% |
地域コミュニティ | 3 | 1.28% | 0 | 0.00% | 3 | 3.26% | 0 | 0.00% |
人口減少 | 3 | 1.28% | 1 | 1.08% | 1 | 1.09% | 1 | 2.04% |
郊外地域・中山間地域政策 | 2 | 0.85% | 1 | 1.08% | 1 | 1.09% | 0 | 0.00% |
この表を円グラフに示したのが以下のグラフになります。
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集計結果について
全体では「子育て」「教育」「医療・福祉」に関連する政策分野に注力していると回答した候補者が4割を占めました。特に少子高齢化による政策について回答している候補者が多い印象を受けます。
また、広島県議に着目すると、「災害対策」について注力するという回答が多く見受けられ、特に豪雨災害の対策や地震対策について多く言及していました。
5. 出馬理由
候補者が今回の選挙でその選挙に出馬した理由について質問しました。
設問は県議の立候補者に対しては「市議会議員・町議会議員ではなく県議会議員を選ばれた理由について、差し支えなければご教授ください。」、
広島市議・東広島市議の立候補者に対しては「県議会議員ではなく市議会議員を選ばれた理由について、差し支えなければご教授ください。」という文であり、回答は自由記述形式でした。
集計結果
回答内容に応じて類似項をまとめた分類項目は以下の通りです。
- 組織・前任者との繋がり
- マイノリティ・社会的弱者の支援
- 県の領域で仕事がしたい
- 県or市での職務経験から
- 県or市の議会・議員の現状改善
- 国・県・市・町の繋がり
- 有権者からより身近だから
- その地域に関わる仕事に注力したい
- 政令市の領域で仕事がしたいから
- その他
それぞれの回答数と割合をまとめたのが以下の表になります。
分類 | 総数(件) | 割合(%) | 県議(件) | 県議(%) | 広島市議(件) | 広島市議(%) | 東広島市議(件) | 東広島市議(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
有権者からより身近だから | 25 | 29.07% | 0 | 0.00% | 15 | 39.47% | 10 | 55.56% |
県の領域で仕事がしたい | 10 | 11.63% | 10 | 33.33% | 0 | 0.00% | 0 | 0.00% |
政令市の領域で仕事がしたいから | 9 | 10.47% | 0 | 0.00% | 9 | 23.68% | 0 | 0.00% |
組織・前任者との繋がり | 8 | 9.30% | 4 | 13.33% | 3 | 7.89% | 1 | 5.56% |
その地域に関わる仕事に注力したい | 8 | 9.30% | 0 | 0.00% | 5 | 13.16% | 3 | 16.67% |
県or市での職務経験から | 6 | 6.98% | 4 | 13.33% | 0 | 0.00% | 2 | 11.11% |
国・県・市・町の繋がり | 6 | 6.98% | 6 | 20.00% | 0 | 0.00% | 0 | 0.00% |
その他 | 5 | 5.81% | 1 | 3.33% | 2 | 5.26% | 2 | 11.11% |
県or市の議会・議員の現状改善 | 5 | 5.81% | 3 | 10.00% | 2 | 5.26% | 0 | 0.00% |
マイノリティ・社会的弱者の支援 | 4 | 4.65% | 2 | 6.67% | 2 | 5.26% | 0 | 0.00% |
この表を円グラフに示したのが以下のグラフになります。
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集計結果について
全体では「有権者からより身近だから」という旨の回答が最も多く得られましたが、各選挙ごとの回答を見ると、それぞれの分布には差が見られました。
まず県議候補については「県の領域で仕事がしたい」という旨の回答が多く、より広域的な活動ができるからという内容が多く見受けられました。
続いて広島市議候補については「政令市の領域で仕事がしたいから」という主旨の回答が多く、特に県ではなく政令市が持つ権限に関する仕事をしたいという立候補者が多数を占めています。
また東広島市議候補については「有権者からより身近だから」という内容に触れる候補者が過半数を占めており、市議会議員が市民に最も近く市民の声が一番耳に入りやすいとの回答が多く見受けられました。
6. SNS
立候補者が活用しているSNSについて質問しました。
設問は「SNS アカウントがございましたら、よろしければご記入ください。Web での結果公開時に併記させて頂きます。」という文であり、回答は自由記述形式でした。
集計結果
回答された媒体は以下の通りです。
- Web
- Youtube
- TikTok
- LINE
- note
それぞれの回答数と割合をまとめたのが以下の表になります。
分類 | 総数(件) | 割合(%) | 県議(件) | 県議(%) | 広島市議(件) | 広島市議(%) | 東広島市議(件) | 東広島市議(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
22 | 22.00% | 7 | 17.50% | 14 | 28.57% | 1 | 9.09% | |
22 | 22.00% | 9 | 22.50% | 9 | 18.37% | 4 | 36.36% | |
Web | 21 | 21.00% | 9 | 22.50% | 11 | 22.45% | 1 | 9.09% |
21 | 21.00% | 9 | 22.50% | 7 | 14.29% | 5 | 45.45% | |
LINE | 6 | 6.00% | 1 | 2.50% | 5 | 10.20% | 0 | 0.00% |
TikTok | 4 | 4.00% | 2 | 5.00% | 2 | 4.08% | 0 | 0.00% |
Youtube | 3 | 3.00% | 2 | 5.00% | 1 | 2.04% | 0 | 0.00% |
note | 1 | 1.00% | 1 | 2.50% | 0 | 0.00% | 0 | 0.00% |
この表を棒グラフに示したのが以下のグラフになります。
クリックもしくはタップで拡大できます。
集計結果について
回答欄にWebサイトのURLを記載いただいた方が多く、今回は回答内容としてそのまま公開させて頂きました。なお、「Line」については多くが公式Lineの開設となっています。
回答いただいた立候補者が主に使用しているSNSは「Twitter」「Facebook」「Instagram」となっていました。一方で、動画プラットフォームを活用している立候補者はまだ少ないというのが現状のようです。
立候補者目線でのまちの課題や選挙の争点が明確に!
統一地方選挙2023での立候補者アンケートの結果、立候補者たちは有権者の意識をどのように想定しているのかが浮き彫りになりました。
また、「10代、20代の一言」と立候補者に質問したところ、立候補者からは「選挙に、行きましょう!政治は変わります!」「自分を信じ、一歩前に踏み出す勇気を大事にしてほしいと考えています。」「いろいろな議員と気軽に接してみてください」などのメッセージをいただきました。
今回の分析結果を見て、候補者や議員は普段どのような政策を考えているのかについて知る一助になって頂ければなと思います。
最後になりましたが、今回の調査において回答に協力してくださった立候補者様およびご協力いただきましたみなさまにお礼申し上げます。
【報道・メディア様へ】データの利用について
Youth Vote! HIROSHIMAでは、若年層の政治・選挙への関心及び投票率向上に向けて活動しております。
これらの目的に則し、かつ公序良俗に反しない用途での利用の為に回答データをご希望の際は、個人がわからない形にした回答データの提供依頼を受け付けております。
ご希望の場合はコンタクトフォームより用途・所属がわかる形でのご連絡を頂ければ幸いです。引用元明記かつ上記条件に則したご利用については歓迎させて頂いております。
なお、本件につきましては、調査実施の旨を3月22日に県政記者クラブ及び広島市市政記者クラブ・東広島市役所記者室にプレスリリースを投函させて頂きました。また結果(当ページ)の公開についても、5月初頭に同箇所へのプレスリリース投函を予定させて頂いております。